「アレルギーもないのに、なぜかいろいろ食べられない!」
症状詳細
子供は独立して、夫と2人暮らし。特に神経質といった感じもない。3年ほど前から、ある野菜やある飲み物など、特定のものを食べるとお腹が痛くなることが出てきた。最初はアレルギーと思い、内科でアレルギーの検査をして、薬も試すが効果はない。医師からは「こんなアレルギーは考えられない」と言われてきた。自分では温度など気をつけながら調理するが関係はない。すると最近になり、少しずつ食べられないものが増えてきた。意を決して当院を受診した。
治療経過・結果
最初は抗不安薬や、胃薬にもなる抗うつ薬で治療開始した。少し効果はあったが、十分ではなかった。治療開始から2ヶ月後、ある抗うつ薬に変更したところ、劇的に症状は改善した。今では食事のことを気にすることは、ほとんどなくなった。
考察・解説
この方の症状も自律神経が関係していると思い、「不安が強いから」「うつ病だから」とは関係なく薬剤を調整した。結果として症状は劇的に改善して、本人も大変喜んでいます。治療に抵抗があるとは思いますが、気軽にご相談ください。
類似する症例
元々、人が多いところは気疲れして苦手であった。職場の環境はそれほどストレスはないと自分では感じていたが、仕事を初めて数ヶ月たった頃から、バスや電車、またデパートなど人が密集するところで動悸・息苦しさ・めまいなどを感じるようになった。内科や耳鼻科を受診しても心臓などに異常はなかった。当院に相談した。 ...もっと見る
仕事や育児など問題なく過ごしていた。ある日、自分の母に重い病気があることが判明した。その後から、めまい・吐き気などが強くでるようになり、不眠にもなった。友人から「メニエール病」のことを聞き、近くの耳鼻咽喉科を受診して治療を始めた。検査結果からもメニエール病と診断され、数種類のめまい薬を内服開始し2ヶ月ほど治療したが、めまいは続いた。不眠もあり当院を受診した。 ...もっと見る