トップページ > 症例紹介 > 調子の「良い日」と「悪い日」がある高齢者

調子の「良い日」と「悪い日」がある高齢者

75歳、 女性

症例キーワード: うつ病物忘れ認知症

症状詳細

夫とのんびりと暮らしていた。この1年ほど前から「調子の悪い日」があり、その日は表情がこわばり、体の動きもどこかぎこちない。応答もたどたどしい感じがする。しかし、また次の日は普段の本人になっていた。表情もしっかりしている。もちろん物忘れも目立たず、認知症っぽさもない。しかし最近は「調子の悪い日」が少しずつ増えてきているようであった。近くの内科にいったところ、認知症症状を疑われ抗認知症薬が処方された。それを飲むと、全身が固くなったような症状が出現して力が入らず転倒してしまい、継続して内服できなかった。ある夜のこと、夫と寝ていると夜中に「大声で叫ぶ」ような症状があった。明くる日に尋ねても、本人は覚えていない。同様の症状が数回あった。当院に相談した。

治療経過・結果

診察時は「調子の良い日」だということもあり、表情はにこやかであったが、軽度のパーキンソニズムがあった。簡易認知症テストもそれほど問題はなかった。近くの医院で頭部検査を行ったところ、顕著な萎縮は認めなかった。レビー小体型認知症を疑い、抗てんかん薬など少量の薬剤調整を行ったところ、夜間の大声はなくなった。最近は、抗パーキンソン病薬も少量使用して、「調子の悪い日」は少しずつ減ってきている。

考察・解説

「レビー小体型認知症」の例です。この疾患は他にも多彩な症状があり、また「うつ病」のような症状で出現することも多いです。また薬剤に対して副作用が出やすいため、少量での薬剤調整が必要となります。

類似する症例

うつ病不安障害自律神経失調症

「アレルギーもないのに、なぜかいろいろ食べられない!」

子供は独立して、夫と2人暮らし。特に神経質といった感じもない。3年ほど前から、ある野菜やある飲み物など、特定のものを食べるとお腹が痛くなることが出てきた。最初はアレルギーと思い、内科でアレルギーの検査をして、薬も試すが効果はない。医師からは「こんなアレルギーは考えられない」と言われてきた。自分では温度など気をつけながら調理するが関係はない。すると最近になり、少しずつ食べられないものが増えてき...もっと見る

うつ病統合失調症躁うつ病

「どこからか、電波(電磁波)を当てられる!」

20歳頃から体に違和感を感じており、「これは誰かから、電波を当てられているに違いない」と考えるようになった。時に耳鳴りに混じり、人の声のようなものも聞こえる。あまり気にしないように生活していた。仕事始めて、特に問題なく生活していたが、ストレスが多くなると同症状が気になってくる。電波を当てられないため、昼もカーテンを閉めて生活する。次第に仕事が手につかなくなってきた。両親に勧められ、当院を受診...もっと見る

お問い合わせ

お電話・FAX・メールでお気軽にご相談ください。

お電話でお問い合わせ

電話 099-813-8338

受付時間
月~土 9:00~12:30 / 14:00~18:00

FAXでお問い合わせ

Fax. 099-813-8870

24時間受付中
後日、ご案内のお電話をさせて頂きます。

メールでお問い合わせ

ご相談メールフォーム

※当院に通院中、または通院予定の方専用メールフォームです。

※初診のかたの受診予約はお電話にてお問い合わせください。

診療時間について
午前9:00~12:30※
午後14:00~18:00

※午後の診察がある日は、午前の診察終了後~14:00までは当院は閉院します。院内の使用は出来ません。
■日曜日と祝日は休診です。

トップへ戻る