「うつ病」だけど「抗うつ薬」が効かない!
症状詳細
10年ほど前から、定期的に抑うつ気分や意欲低下が出現し、「うつ病」としてメンタルクリニックで治療していた。いろいろな「抗うつ薬」を使用するが効果は乏しく、症状は低空飛行で、毎年のように仕事を休職していた。自分は「うつ病」でなく、「なまけ病」ではないかと思っていた。職場の異動で引っ越し、当院を受診する。
治療経過・結果
治療効果の乏しさから、単なる「うつ病」ではなく、「“かくれ”躁うつ病」ではないかと感じた。「抗うつ薬」は使用せず、気分安定薬に加え、抗精神病薬や抗てんかん薬を少量使用するなどして薬剤調整を行った。気分は少しずつ安定していき、本人も実感している。この2年は休職もない。
考察・解説
私が勝手に「“かくれ”躁うつ病」と呼ぶのは、いわゆる双極性障害2型で、さらに「軽躁状態」もほとんど目立たないタイプの方であります。見た目は完全に「うつ病」ですがその治療が効かず、「躁うつ病」の治療が奏功する患者が確実に存在します。
類似する症例
営業職として仕事していたが1年前から残業も多くなり、睡眠や食事の時間も不規則となった。半年ほど前から、仕事前になると頭痛や動悸があったが、1時間ほどするとおさまるので我慢していた。1ヶ月前からは夜に寝付けなくなり、また仕事でも取引先との大事な約束も忘れることが幾つかあり、仕事に集中出来ないときが出てきた。自家用車を壁にぶつける事故もあった。自分でも、また周囲の評価も...もっと見る
数年前から時に頭痛はあったが、この1年ほどは毎日頭痛と吐き気に悩まされるようになった。近くの医院で頭部の検査も行い、「片頭痛」と診断され薬を使用していた。頭痛薬は飲むと短時間は効果があるが、すぐに切れるため1日5回ほど使用することもあった。薬の副作用か、時に胃が痛くなることもあった。思い切って当院を受診した。 ...もっと見る