「落ち着かない」「眠れない」子供
11歳、 男性
症例キーワード: AD/HD(注意欠陥・多動性障害)不眠症発達障害
症状詳細
幼少時から元気で落ち着かず、時に乱暴なところもあった。小学生になっても落ち着かず、授業中も静かにできなかった。小学2年生から「特別支援学級」に編入した。小学4年生時に、ある小児科で「AD/HD」と診断され、専用の薬物を使用してみた。しかし食欲低下の副作用が起こり、また特に落ち着くこともなく効果も乏しかった。本人・両親ともに薬物は中止を希望した。小学5年生になり、夜3時ごろまで寝なくなった。両親も眠れないため、当院を受診した。
治療経過・結果
診察した印象でも、「AD/HD」と思われた。以前使用した薬物ではなく、別のタイプのAD/HD用薬を使用したところ、夜は寝付きやすくなった。最初の2~3週間は日中も眠気があったが、その後は眠気はなくなった。食欲低下の副作用はでなかった。両親は「日中もすこし落ち着いてきた」と別の効果も実感している。
考察・解説
「AD/HD」薬は現在は3種類あります。それぞれ少し特性が違うので、症状に併せて見極めて使うことが必要である。薬の値段も高いので、当院にご相談ください。子供は大人以上に睡眠が大切です。今までの印象では、子供は夜をきちんと眠ることで、生活全般が整ってくることが多いと思います。
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