「アレルギーもないのに、なぜかいろいろ食べられない!」
症状詳細
子供は独立して、夫と2人暮らし。特に神経質といった感じもない。3年ほど前から、ある野菜やある飲み物など、特定のものを食べるとお腹が痛くなることが出てきた。最初はアレルギーと思い、内科でアレルギーの検査をして、薬も試すが効果はない。医師からは「こんなアレルギーは考えられない」と言われてきた。自分では温度など気をつけながら調理するが関係はない。すると最近になり、少しずつ食べられないものが増えてきた。意を決して当院を受診した。
治療経過・結果
最初は抗不安薬や、胃薬にもなる抗うつ薬で治療開始した。少し効果はあったが、十分ではなかった。治療開始から2ヶ月後、ある抗うつ薬に変更したところ、劇的に症状は改善した。今では食事のことを気にすることは、ほとんどなくなった。
考察・解説
この方の症状も自律神経が関係していると思い、「不安が強いから」「うつ病だから」とは関係なく薬剤を調整した。結果として症状は劇的に改善して、本人も大変喜んでいます。治療に抵抗があるとは思いますが、気軽にご相談ください。
類似する症例
10年ほど前から、定期的に抑うつ気分や意欲低下が出現し、「うつ病」としてメンタルクリニックで治療していた。いろいろな「抗うつ薬」を使用するが効果は乏しく、症状は低空飛行で、毎年のように仕事を休職していた。自分は「うつ病」でなく、「なまけ病」ではないかと思っていた。職場の異動で引っ越し、当院を受診する。 ...もっと見る
以前から緊張が強いと自分でも感じてはいた。仕事始めて3年目で、やや責任ある役職に昇任した。その後から、仕事に行く前になるとお腹が痛くなることが多くなり、下痢のときもあれば、排便がないときもある。仕事のないときは症状はほとんどない。ストレスによるものと思い当院を受診した。 ...もっと見る