「月経前症候群(PMS)」と言われて・・・
症状詳細
以前から生理も不定期であり生理前に頭痛・めまい・吐き気が強かった。
婦人科に通院したところ、「月経前症候群」と診断され低用量ピルを勧められ使用したが、むしろ症状が強くなり中止した。その後は漢方薬を処方されて経過を見ているが、1年経っても効果はあまりない。
意を決して当院を受診した。
治療経過・結果
自律神経を落ち着かせる目的で抗うつ薬・抗不安薬の調整を行ったところ、生理前の不調は5割以下まで抑えられるようになった。現在も通院を続けている。
考察・解説
「月経前症候群」はれっきとした婦人科の疾患である。
しかしそこでうまくいかないとき、次に向かうのは実は心療内科・精神科である。
月経前症候群はまだはっきりとは言えないが、プロゲステロン(黄体ホルモン)の変動などが一因となり自律神経が変動して不調が起こる。
メンタル系の薬剤を使用してこの変動を穏やかにして症状を和らげることが可能なこともある。
類似する症例
家族のことで少し悩みはあったが、特に問題なく仕事もして生活していた。最初は風邪症状からはじまり、発熱や頭痛・鼻汁などもあった。その後から腹痛と下痢がおさまらなくなり、2週間以上続いている。内科で胃腸炎を疑われ薬も飲んでいるが、一向におさまる気配はない。1日に多い時は10回ほどトイレにいく。意を決して当院を初診した。 ...もっと見る
元々、人が多いところは気疲れして苦手であった。職場の環境はそれほどストレスはないと自分では感じていたが、仕事を初めて数ヶ月たった頃から、バスや電車、またデパートなど人が密集するところで動悸・息苦しさ・めまいなどを感じるようになった。内科や耳鼻科を受診しても心臓などに異常はなかった。当院に相談した。 ...もっと見る