「月経前症候群(PMS)」と言われて・・・
症状詳細
以前から生理も不定期であり生理前に頭痛・めまい・吐き気が強かった。
婦人科に通院したところ、「月経前症候群」と診断され低用量ピルを勧められ使用したが、むしろ症状が強くなり中止した。その後は漢方薬を処方されて経過を見ているが、1年経っても効果はあまりない。
意を決して当院を受診した。
治療経過・結果
自律神経を落ち着かせる目的で抗うつ薬・抗不安薬の調整を行ったところ、生理前の不調は5割以下まで抑えられるようになった。現在も通院を続けている。
考察・解説
「月経前症候群」はれっきとした婦人科の疾患である。
しかしそこでうまくいかないとき、次に向かうのは実は心療内科・精神科である。
月経前症候群はまだはっきりとは言えないが、プロゲステロン(黄体ホルモン)の変動などが一因となり自律神経が変動して不調が起こる。
メンタル系の薬剤を使用してこの変動を穏やかにして症状を和らげることが可能なこともある。
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