「月経前症候群(PMS)」と言われて・・・
症状詳細
以前から生理も不定期であり生理前に頭痛・めまい・吐き気が強かった。
婦人科に通院したところ、「月経前症候群」と診断され低用量ピルを勧められ使用したが、むしろ症状が強くなり中止した。その後は漢方薬を処方されて経過を見ているが、1年経っても効果はあまりない。
意を決して当院を受診した。
治療経過・結果
自律神経を落ち着かせる目的で抗うつ薬・抗不安薬の調整を行ったところ、生理前の不調は5割以下まで抑えられるようになった。現在も通院を続けている。
考察・解説
「月経前症候群」はれっきとした婦人科の疾患である。
しかしそこでうまくいかないとき、次に向かうのは実は心療内科・精神科である。
月経前症候群はまだはっきりとは言えないが、プロゲステロン(黄体ホルモン)の変動などが一因となり自律神経が変動して不調が起こる。
メンタル系の薬剤を使用してこの変動を穏やかにして症状を和らげることが可能なこともある。
類似する症例
夫と子供2人との4人暮らし。パートで仕事しながら、子供2人を育てている。特に仕事でも家庭でもストレスはない。しかし1年前から、なかなか夜に寝つけず、床に入ってからも2~3時間は眠れないことが続いている。そのため疲れがなかなかとれないような気がする。しかし「抑うつ」も「不安」もそれほどなく、メンタルクリニックには行きたくない。近くの内科に相談して睡眠薬を処方してもらうが、種類を変えても、2種類...もっと見る
特にストレスもなく仕事や家事・育児をしていた。3ヶ月ほど前から、夕方から寝るころにかけて「足がムズムズする」といった症状が出てきた。足が火照るような感覚もあり、なかなか寝付けない。ときには夜中にウォーキングをして落ち着かせていた。内科で相談したところ、睡眠薬や漢方薬を処方され、飲まないよりはいいが「ムズムズ」は続いている。当院を受診した。 ...もっと見る