「インチョーのビンタん中」 第2回 自律神経失調症(その1)
「インチョーのビンタん中(なか)」 は院長の普段思っていること、治療方針などを熱く語るコーナーであります!
第2回は「自律神経失調症」であります。
「自律神経失調症!」本当に困った症状です。
みんなが一度は聞いたことあるけど、わからない病気!
実は病気ですらないのです! これは症状名であります。
つまり「頭痛」「吐き気」といった症状と同列なのです!
病名ではないのでもちろん診断基準もありません。よって学術的に研究も難しく、治療概念や医療技術が整理されてないのです。
自律神経は主に体の中心を通っているので、様々な症状があります。あまりに症状が多すぎるため診断基準が作れないのです。
もし作ろうものなら、「日本人の3人に1人が自律神経失調症!」となりかねません。
少しだけ症状を挙げると、
頭痛、吐き気、めまい、息苦しさ(喉がつまる)、動悸、肩こり、冷汗、胃がムカムカ、下痢、便秘・・・
これだけでも、どれだけの患者がいるが想像がつきません。
さらに治療を難しくしているのが、
更年期にホルモン関係で調子を崩すと「更年期障害」
症状が胃に限局すると「機能性ディスペプシア」
症状が腸に限局すると「過敏性腸症候群」
といったように、自律神経失調症のところどころに正式な病名がついていることです。
自律神経失調症は生活内容の見直しから、全身の症状をバランスよく判断しなければならないと考えています。
今回はこの症状に対しての自分の考えを中心に述べました。
治療については「その2」でお話します・・・・・あるかな?